西洋建築-アール・ヌーヴォー

2026年9月30日

西洋建築-アーツ・アンド・クラフツ

背景 分業体制の始まり 19世紀後半のイギリスでは、産業革命によって工業化が進み、工業製品の需要も高まっていました。それに伴い、機械による大量生産や標準化が進む一方で、工芸品や手仕事の価値は低下していきます。 モリスが立ち上がる 機械的かつ分業的な生産方式を強いられる現状に、一人の男が声を挙げました。我らがW・モリスです。彼は機械による大量生産や標準化に反対し、手仕事や伝統工芸品の価値の再評価を図ったのです。 彼は芸術を労働における人間の悦びの表現であると主張しました。そして物作りの労働が悦びと感じられる ...

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2026年9月30日

西洋建築-ビザンティン

背景 首都『コンスタンティノポリス』の誕生 330年、コンスタンティヌス大帝は、ローマ帝国の首都をギリシャの都市ビザンティウムに遷都します。その後、この都市はコンスタンティノポリスと名を改めました。 ビザンティウムに遷都したのは、ローマ帝国が内部の政治的・経済的・軍事的な問題や外敵の侵攻に直面していたためです。東方からの侵攻に備えるために、軍事上の要地でもあったこの地が選ばれました。 西洋社会の東西分裂 395年には、帝国は東西に分裂。ローマを首都とする西ローマ帝国、コンスタンティノポリスを首都とする東ロ ...

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2026年9月30日

西洋建築-ドイツ表現主義

背景 第一次世界大戦 1914年6月28日、オーストリア皇太子夫妻がセルビアの首都ベオグラードで暗殺されるという事件が起こります。これをきっかけに、オーストリア=ハンガリー帝国はセルビアに宣戦布告しました。そしてオーストリア=ハンガリー帝国の後ろ盾となっていたドイツも、この戦争へ参加することになります。 当初のドイツは、急速に発展し、経済的・軍事的な力を蓄えていたため、早期に勝利すると楽観的に考えられていました。しかし戦争の泥沼化によって戦況は逆転し、最終的には敗戦という結果を迎えます。 敗戦後のドイツ ...

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2026年9月30日

西洋建築-イギリス・新古典主義

フランスに並んで、イギリスではその頃 背景 古典主義の逸脱 バロックからロココの時期にかけて、「正統的な古典主義」の逸脱という傾向が著しく目立つようになりました。 それに対する批判が、来る新古典主義を用意したのです。 新古典主義の台頭 そして、新古典主義は18世紀の半ば頃から「バロック」・「ロココ」を駆逐し始め、18世紀後半には、時代を支配して行きます。 啓蒙思想による裏付け この背景には、「啓蒙思想」の興隆がありました。 人々の間で、物事を「分析的」・「経験的」・「実証的」に、いわば「合理的」に捉えよう ...

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2026年9月30日

西洋建築-イギリス・ルネサンス

背景 薔薇戦争 1455年、ランカスター家とヨーク家の間の王位継承を巡る争いが原因で、薔薇戦争*が始まりました。1461年、ヨーク家のエドワード4世がランカスター家を破り、王位に就くことで、この争いは一応の決着が着きます。しかしその後、ランカスター家のヘンリー6世が復位し、1470年代には再び戦争が勃発しました。最終的には、ヨーク家のリチャード3世が1485年にランカスター家のヘンリー7世に敗北し、決着となりました。そして、ヘンリー7世が王位に就いたことで、テューダー王朝が始まります。 薔薇戦争という名称 ...

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前の様式

背景

新様式の準備

19世紀末、産業革命によって工業製品の生産が増え、大量生産や機械化が進む中で、人々の間に単調で機械的なデザインに対する反発が生まれていました。その代表格がアーツ・アンド・クラフツ運動です。彼らは手作りを重視することによって、自然の美しさや個性の再評価を図りました。

アーツ・アンド・クラフツはこの記事で解説

》建築-アーツ・アンド・クラフツ

アーツ・アンド・クラフツ運動は、その理念こそ前進的であったものの、しかし中世主義という性格から、近代化と言える段階にまでは至れませんでした。その代わり、やがて来る新様式アール・ヌーボーに火種を灯します。

1889年に開催されたパリ万国博覧会では、アール・ヌーボーの先駆者とされる芸術家たちが展示を行いました。ここで彼らは伝統的な美術様式からの脱却や新しい美意識の表現を試み、多くの注目を集めるのです。

理性に代わり、本能を追求

これまでの復古的な芸術運動では、あくまでも理性や知性から生まれる秩序に基づいて過去の様式を取り入れるというようなものでした。そのため過去様式からの脱却は困難でした。そんな中、アール・ヌーボーはより本能的で自然な形態を追求し、これまでになかった新しさを誕生させたのです。

特徴

曲線や曲面の使用

アール・ヌーボーは、自然に属する形態を工芸や建築等に持ち込むことによって固定化した正統派の造形感覚と造形手法から離脱し、新しい造形の進路を見出しました。そのモチーフとなったのは、植物的な曲線や曲面です。また、新しい技術や素材を積極的に取り入れることで、建物の構造や機能面でも革新的なデザインを実現しました。鉄筋コンクリートや鋼鉄、ガラスなどがその典型です。

不合理な造形

しかし、曲線や曲面で構成される建築というのは不合理であるという事実をま逃れることは出来ず、あくまでも「形のための形」から発展することは出来ませんでした。曲面の多様は、機能よりも表現が先行されるような場合にのみ有効だったのです。

造形・表現

世紀転換期、過去に拠り所を求めない新しい建築様式アール・ヌーボーは、またたく間にヨーロッパを席巻しました。ドイツでは「ユーゲント・シュテイル」、イギリスでは「リバティー様式」、スペインでは「モデルニスモ」という風に、様々に表情を変えながら各国へと拡散されて行ったのです。これらの様式は必ずしも同じ特徴を持ち合わせている訳ではありませんが、新しく産業革命に成功した都市に、工場主などの新しい資本家たちの支持を受けて発展して行ったという点では共通しています。

ユーゲント・シュテイル:機能美を重視し、美しさと機能性を両立したデザインを目指しました。また余分な装飾や飾り立てを排除し、簡潔なデザインを追求します。他にも、自然との調和を重視する傾向が見られました。

リバティー様式:植物や動物など自然のモチーフを取り入れ、自然主義的なデザインを追求しました。豊富な色使いや装飾性の強さも特徴的です。

モデルニスモ:カタルーニャのアイデンティティを強調するために、カタルーニャ地方特有の建築・芸術・文化の伝統的な要素を取り入れ、それを現代的な美意識に合わせて再解釈しました。

植物的なモチーフ・流動的な空間構成

オルタ博物館

出典元:LIXILより引用

室内にはガラスを通して上部から光が注がれ、渦巻く曲線が華麗な空間を演出しています。

ブリュッセル市庁舎

自然主義的な植物のモチーフが施されています。

彫刻的な装飾

サクラダファミリア

彼は、合理的な構造でありながらもうねり流れるような独自の形態を生み出しました。

参考文献

西洋建築入門|著.森田慶一|東京大学出版会

建築の歴史|編.西田雅嗣・矢ケ崎善太郎|学芸出版会

西洋建築様式史|著.熊倉洋介・末永航・etc|美術出版社

美術史〈西洋〉|編・中山公男 中森義宗|近藤出版社

次の様式

西洋建築史年表

日本建築史年表

2026年9月30日

西洋絵画史年表

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2026年9月30日

西洋絵画−イタリア・バロック

舞台 イタリア 16世紀後半のイタリア、おおよそ芸術活動の低迷期に入っていました。しかし、カラヴァッジョの活躍によって、ローマで新たな盛り上がりを見せます。その後、カラヴァッジョ様式は国際的な広がりを見せました。(本記事では、イタリアに比較的近しい展開を見せたフランドル・スペインも一緒に取り上げます) 背景 宗教改革に対抗するカトリック教会 カトリック協会の免罪符を直接のきっかけに、「宗教改革」が勃発。離れていった信者の心を取り戻すため、カトリック教会は「反宗教改革」に乗り出しました。 分かり易さを武器に ...

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2026年9月30日

西洋絵画−ロマン主義

舞台 フランス 革命期から王政復古期にかけてのフランス。新古典主義が絵画の主導権を握っていた一方で、その「静的で厳粛な様式」は、人の心を真に動かす力に欠けていました。そんな中、絵画に再び「動き」を取り戻そうという流れが形成されます。 背景 ヨーロッパ各国の独立意識 「フランス革命」・「ナポレオンの侵略」という二つの事件をきっかけに、各国は「自我」に目覚めます。 古代ローマという西欧各国における「共通の祖先」から、「自国の歴史」・「風土」へと関心が移ったのです。 プロパガンダとしての絵画 ナポレオンの第一帝 ...

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2026年9月30日

西洋絵画−クールベ=マネ

舞台 フランス 第二帝政期、パリの都市改革を始め、社会構造の大きな転換があったフランス。都会人の新しい生活様式などが誕生しました。 背景 産業革命・資本主義の時代 19世紀後半、いよいよ「産業革命」の成果が浸透し始め、かつ「資本主義」の波風が立ち始めました。 近代への突入 「科学技術の飛躍的な進歩」・「都市部への人口集中」・「階級対立の激化」・「西欧の世界進出に伴う異文化交流」などが、人々の日常生活に大きな影響を与えます。 近代絵画の始まり 絵画においては、クールベやマネといった近代絵画の創始者によって、 ...

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2026年9月30日

西洋絵画−ドイツ表現主義

著作権に対する配慮:当記事に掲載している模写作品の中には、著作権保護期間中のものが含まれています。そのため、「引用元(元絵)の明記」・「引用の必要性」・「画像は自前で用意すること」を徹底した上で、当記事の作成に望んでいます。 舞台 ドイツ これまでフランスに押され気味であまり活躍の場がなかったドイツでしたが、遂に自国を始点とする芸術運動の波風が立ち始めます。というのも、「近代化」を急激に進めて行ったドイツでは、それだけ社会に対する不満も生まれやすく、「苦しみを表現する画家」たちを産むには最適な土壌だったか ...

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-西洋建築史