西洋建築-ゴシック

2026年9月30日

日本建築-書院造・数奇屋

時代背景 接客空間の発展 信長・秀吉の時代を経て、戦国の混迷を抜け出すと、軍事ではなく、接客空間が求められるようになりました。 書院造 そして試行錯誤の末、「書院造」という一つの型が完成します。主に、城郭や寺院・武家の邸宅などの厳格な建物で用いられました。 風書院 ただ、形式化の一方で、その枠をあえて脱線する、遊び心に富んだ邸宅建築も表れました。数奇な人に造られた書院ということで、数奇屋風書院造と言われます。しかし、正式な建築には相応しくない格好であったため、主に山荘などで用いられました。 造形 建物の顔 ...

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2026年9月30日

西洋建築-古代ギリシャ

時代背景 ドリス人の侵略 紀元前1100年頃、北方から南下してきたドリス人によって、先住のイオニア人やアルカディア人などが駆逐されました。 ポリスの形成 その後、紀元前800年頃には、村落を中心とした小さな都市国家ポリス*が形成され始めます。 ポリス:一定の地域に住む人々が、政治的・社会的な共同体を形成し、共同で自らの生活を統制する政治組織のことです。 しかし、あくまでもこの都市国家は、単に人々が集まり住んだものに過ぎず、都市として整備されたものではありませんでした。 古代民主政の誕生 ポリスは当初、農業 ...

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2026年9月30日

西洋建築-イタリア・ルネサンス

前の様式 舞台 イタリア・ルネサンスの舞台は、市民階級がいち早く台頭したイタリアの商業都市「フィレンツェ」です。 時代背景 イタリアは、中世において商業や金融の中心地として栄え、豊かな都市国家へと発展しました。このような繁栄の中で、芸術家や学者が集まり、文化的な交流が盛んに行われるようになります。また、イタリアでは古代ローマや古代ギリシャの文化が受け継がれていましたが、ルネサンス期において、これはキリスト教中心の中世思想に対する反発という形をとって現れました。 キリスト教世界のほころび 中世ヨーロッパ社会 ...

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2026年9月30日

西洋建築-イギリス・新古典主義

フランスに並んで、イギリスではその頃 背景 古典主義の逸脱 バロックからロココの時期にかけて、「正統的な古典主義」の逸脱という傾向が著しく目立つようになりました。 それに対する批判が、来る新古典主義を用意したのです。 新古典主義の台頭 そして、新古典主義は18世紀の半ば頃から「バロック」・「ロココ」を駆逐し始め、18世紀後半には、時代を支配して行きます。 啓蒙思想による裏付け この背景には、「啓蒙思想」の興隆がありました。 人々の間で、物事を「分析的」・「経験的」・「実証的」に、いわば「合理的」に捉えよう ...

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2026年9月30日

日本建築-大仏様

時代背景 力をつける寺社 この時代の寺社は、各地に荘園*を持つようになり、財政的にも潤っていました。それに伴い、政治的な力も強めていきます。 荘園:領主が自らの所有する土地を農民や奴隷などに貸し出して、彼らからの税を収める経営形態。土地を借りる農民や奴隷は、作物や畜産物などの収穫物や一定の労役を支払うことによって生計を立てていました。 僧兵による武装化 寺社が権力を握る中、自分たちの力で社会を切り開き、大和国の実権を握ったのは平清盛でした。もちろん、もともと大和国での特権を保持していた南都寺院からすれば、 ...

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前の様式

背景

中央集権の基盤が整い始める

当時のヨーロッパは、多くの小国家や地方政府が存在し、権力の分散化が進んでいました。そんな中、国王たちは中央集権化政策を進め、自らの権力を強化し、統治の効率化を図ります。王権の強化、法律の統一、行政機構の整備、課税制度の整備などが行われました。かくして、地方領主の手中にあった統治が国王の下に回収されます。

中央集権化政策:政治的な権限や権力が中央政府に集中すること。

特に勢いがあったのは、ルイ7世です。各地の貴族や教会が持っていた法的な特権を制限することで、自身の王権強化に取り組みました。

キリスト教が民衆の支持をリード

諸国王と教皇との対立の一方で、キリスト教会はむしろ勢いづいていました。世俗の心を掴むという点においてリードしたのは、キリスト教会だったのです。

都市の発達

また、この時代は都市が発展した時代で、力をつけた富裕層も誕生しました。国王、教会、富裕層などの支援を受けて、数々の大規模な建築事業が為され、これがゴシック建築の土壌となったのです。

都市が発展した理由:大きな要因として、市場が形成されたことが挙げられます。中世初期の頃は、商人たちが旅をして商品を売買する交易を行っていましたが、徐々に交易が都市に集積するようになり、交易が都市に集積することで市場が形成されたのです。市場を中心に経済が循環し、都市は大きな発展を遂げました。

特徴

伝統的な様式が根付いていない地域で新様式が発展

12世紀中頃、パリを中心とする限られた地方において、集中的に建設活動が活発化しました。「限られた」というのは、当時ロマネスクの伝統が色濃く残っていた地方では、ゴシックという新様式がすんなりと受け入れられることはなかったからです。ゴシック建築は、伝統的な様式がまだ確立されていない地域において展開されました。

権威を誇示する巨大建造物

主に建てられたのは、それぞれの都市の繁栄を象徴する大聖堂です。自らの地位を誇示するかの如く、圧倒的な高さや大きさを持つ建造物が建てられました。

造形・表現

各地の文化が統合

ゴシック建築の主な特徴として、圧倒的な高さや壁面一杯に開けられたステンドグラスが挙げられます。これらは既に、各地のロマネスク建築やイスラム建築などでそれぞれ個別に用いられてきたものですが、ゴシック期においてこれらの成果が総合されました。

ヴォールトにリブが加わる

リブとは、交差線に沿って付けられたアーチの筋です。リブの役割については、ヴォールト天井全体を支えるためのものとする説と、造形的効果を目指したものであり、構造的な意味はなかったとする説があり、その真意ははっきりとしません。

スタンドグラスを用いて演出される、光の世界

キリスト教の聖書には「神は光なり」という言葉があります。この言葉に基づいて、光の空間を建築空間において具現化するという試みが、これまで教会建築ではなされて来ました。その一つの到達点となったのがスタンドグラスの発明です。

フライング・バットレスによって、大きな高窓を実現

バシリカからロマネスクへの進展は、光の演出という観点から見れば一つの劣化でした。それというのも、高さを実現するためには、窓からの採光をある程度犠牲にする必要があったからです。

しかし、ゴシック期において「フライング・バットレス(添え壁)」を用いた構造強化に成功したことにより、窓面積の大幅な拡大を実現しました。

圧倒的な高さにして、なおかつ軽さを表現

ゴシック建築は、神の国を表現するために建築構造を非物質化することに努めました。まるで細い付柱とリブが重圧な石の天井を支えているかのようにも見えるこの演出は、まさに反自然的であり、人々に神の国を連想させます。

参考文献

西洋建築入門|著.森田慶一|東京大学出版会

建築の歴史|編.西田雅嗣・矢ケ崎善太郎|学芸出版会

西洋建築様式史|著.熊倉洋介・末永航・etc|美術出版社

美術史〈西洋〉|編・中山公男 中森義宗|近藤出版社

次の様式

西洋建築史年表

日本建築史年表

2026年9月30日

西洋絵画−新印象主義

舞台 フランス 印象派に続き、フランスが芸術の中心地として君臨しています。 背景 印象派の乗り越え 時代の寵児であった印象派も、1886年には最後の展覧会を迎え、いよいよ批判と反省の対象として乗り越えられる存在になります。 物の形を犠牲にした印象派 「分析的な手法」を得意とした印象派は、物の「形態感」や「存在感」を失ってしまうという欠点を抱えていました。 新たな活路 印象派の色彩理論に共感しつつもこの弊害を重く見た後代の画家たちは、ここに新たな活路を見出します。 特徴と画家 求めすぎた理想 印象派は「光の ...

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2026年9月30日

西洋絵画−フランス象徴主義

印象派に並行して、象徴主義が発展 舞台 フランス 象徴主義は各国において多様な発展を遂げました。中でも大きな影響を与えたのは、フランスにおいて展開された象徴主義です。 背景 もう一つの芸術運動 19世紀後半、印象派が盛り上がりを見せていたその頃、並行して別の流れが形成されていました。 商業化する芸術 先導したのは、「科学」と「機械万能」という時代における「実利的なブルジョア精神」や、「芸術の卑俗化」に嫌気がさした画家たちです。 人間の内面を描く 彼らは、人間存在とその運命に関する「深い苦悩」・「精神性への ...

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2026年9月30日

西洋絵画−ドイツ表現主義

著作権に対する配慮:当記事に掲載している模写作品の中には、著作権保護期間中のものが含まれています。そのため、「引用元(元絵)の明記」・「引用の必要性」・「画像は自前で用意すること」を徹底した上で、当記事の作成に望んでいます。 舞台 ドイツ これまでフランスに押され気味であまり活躍の場がなかったドイツでしたが、遂に自国を始点とする芸術運動の波風が立ち始めます。というのも、「近代化」を急激に進めて行ったドイツでは、それだけ社会に対する不満も生まれやすく、「苦しみを表現する画家」たちを産むには最適な土壌だったか ...

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2026年9月30日

西洋絵画−初期ルネサンス

西洋絵画史の始まり 西洋絵画史の精神は「人間性の自覚」にある、というのが私の基本的な考えの立場です。そのため、当ブログでは、初期ルネサンスを西洋絵画史の始まりとします。 舞台 フィレンツェ 初期ルネサンスの舞台は、市民階級がいち早く台頭したイタリアの商業都市「フィレンツェ」です。 時代背景 キリスト教世界のほころび 中世ヨーロッパ社会は、これまで精神的にはキリスト教に支えられてきました。しかし、このキリスト教観というのは、人間を神の摂理にのみ従う下僕として、その限りにおいて人生の意義を認めるものでした。そ ...

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2026年9月30日

西洋絵画−立体派〈キュビズム〉

著作権に対する配慮:当記事に掲載している模写作品の中には、著作権保護期間中のものが含まれています。そのため、「引用元(元絵)の明記」・「引用の必要性」・「画像は自前で用意すること」を徹底した上で、当記事の作成に望んでいます。 舞台 フランス 産業革命以来、急速な進歩によりもたらされた「世界の拡大化」は、多種多様な芸術運動の下、「専門化」・「分化」を押し進めました。そんな中で、新しい視覚体験が模索されます。そして、「形態」と「構成」の面で大きな変革が起きたのはフランスでした。 背景 感覚派から知性派へ 野獣 ...

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-西洋建築史