西洋絵画史年表

  • 15世紀
    • 初期ルネサンス|この時代に初めて、「絵画史の精神が自覚」されました。マザッチョ
  • 16世紀
    • 盛期ルネサンス|初期ルネサンスの精神は、レオナルドやミケランジェロへと受け継がれ、遂にラファエロによって、「一つの完成」を見ました。レオナルド・ダ・ヴィンチ ミケランジェロ
    • ヴェネツィア派|メディチ家の支援によって大きな発展を遂げたローマに対し、「東方との貿易で財を成した」ヴェネツィアも、大きな盛り上がりを見せていましたティツィアーノ
    • 北方ルネサンス|イタリアでルネサンスが盛り上がりを見せていたその頃、アルプス以北の国々でも「独自の流れが形成され」ていました。ファン・エイク ボス ブリューゲル
    • マニエリスム|マニエリスムの画家たちは、ルネサンスの巨匠をお手本としながら、そこに「自らの独創性を付加」しようと努力しました。エル・グレコ アルチンボルド ブロンズィーノ
  • 17世紀
    • イタリア・バロック|マニエリスム期に模倣品が量産された反動で、「新しい画風」を築き上げようとする意識が高まりました。カラヴァッジ
    • オランダ・バロック|イタリア起源のバロックは、国境を超えて「市民社会」のオランダにも広がりました。レンブラントフェルメール
    • フランス・バロックフランスのバロックは、一般的なバロックとは異なり、「古典主義的な傾向」を保ちました。 プーサン

  • 18世紀
    • ロココ|バロックの窮屈さに疲れ果てたパトロン達は、画家に「軽めの作品」を求めました。ワトー ブーシェ フラゴナール
  • 19世紀
    • 新古典主義|感覚的な喜びに偏り過ぎたロココはまたも反動を呼び、かつての古典作品のような「崇高美」が求められましたダヴィッドアングル
    • ロマン主義|絵画は「ナポレオンのプロパガンダ」になり、ジャーナリズムな作品が多くなりました。ジュリコードラクロワゴヤ
    • クールベ=マネ|古い伝統による束縛で流れを止めていた絵画史は、「近代絵画の創始者」によって再び動き始めました。クールベマネ
    • 印象派|近代絵画の道が開かれた今、その「手段の確立」が印象派に託されました。モネルノワール
    • 新印象主義時代の寵児であった印象派も、批判と反省の対象として、「乗り越え」られる存在になりました。 スーラ
    • 後期印象派印象派を乗り越える精神は、「色彩革命を準備」していました。 ゴーギャンゴッホ
    • 象徴主義|印象派に並行して、もう一つ「反伝統的な画風」が生まれようとしていました。モロールドン
    • 野獣派〈フォーヴィズム〉|絵画の冒険時代に突入、先陣を切ったのは「色彩革命」ですマティスボナール
    • ドイツ表現主義これまでに例を見ない、掘り下げられた「心情表現」は、戦争の時代を生きる人々の心を揺さぶりました。 キルヒナーマルク
  • 20世紀
    • 立体派〈キュビズム〉|絵画の冒険時代に突入、色彩革命に続き、「形態革命」が起こりましたピカソ ブラック

様式解説

1

西洋絵画史の始まり 西洋絵画史の精神は「人間性の自覚」にある、というのが私の基本的な考えの立場です。そのため、当ブログでは、初期ルネサンスを西洋絵画史の始まりとします。 舞台 フィレンツェ 初期ルネサ ...

2

舞台 ローマ 1492年、芸術文化を支えたロレンツォ・デ・メディチの没後、「フィレンツェ」は、ドメニコ会修道僧サヴォナローラの支配下に置かれ、やや停滞期を迎えます。その一方で、ユリウス二世に代表される ...

3

舞台 ヴェネツィア ローマで盛期ルネサンスが盛り上がりを見せていたその頃、東方とヨーロッパを結ぶ貿易で富を蓄積したヴェネツィアでは、別のルネサンスが誕生していました。一般に、ヴェネツィア派と呼ばれるも ...

4

舞台 アルプス以北 イタリアでルネサンスが盛り上がりを見せていたその頃、アルプス以北の国々でも独自の流れが形成されていました。イタリア・ルネサンスと区別して、北方ルネサンスと呼ばれます。 背景 市民階 ...

5

舞台 国際的な展開 イタリアに端を発したマニエリスムは、16世紀後半には国際的な広がりを見せます。 背景 反宗教改革に乗り出す カトリック教会が「反宗教改革」に乗り出す時代、「神秘的な表現」が求められ ...

6

舞台 フランス 太陽王ルイ14世が主権権を握る「絶対王政期」のフランスもまた、芸術の舞台となりました。自国の土壌で独自の様式を形成して行きます。 背景 フランスへ輸入 イタリア起源のバロックは、国境を ...

7

舞台 フランス 絵画史の中でも、特にロココは時代区分の難しい様式です。そもそもロココとバロックの区分を認めない説もあります。そのため当ブログでは、ロココの特徴が最も顕著に現れている、フランスで展開され ...

8

舞台 フランス 革命期からナポレオン時代にかけてのフランス。ナポレオンは絵画を、自らの理念の「プロパガンダ」として活用しました。そのため、絵画は記録的な意味合いを強めます。 背景 軽快なロココに対する ...

9

舞台 フランス 革命期から王政復古期にかけてのフランス。新古典主義が絵画の主導権を握っていた一方で、その「静的で厳粛な様式」は、人の心を真に動かす力に欠けていました。そんな中、絵画に再び「動き」を取り ...

10

舞台 フランス 第二帝政期、パリの都市改革を始め、社会構造の大きな転換があったフランス。都会人の新しい生活様式などが誕生しました。 背景 産業革命・資本主義の時代 19世紀後半、いよいよ「産業革命」の ...

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舞台 フランス フランス美術は西洋絵画史の主要舞台の座を確立しました。イギリス風景画の伝統もスペイン画家ゴヤの系譜もフランスに吸収され、オランダ画家ゴッホもこの地での修行を得て覚醒しました。 背景 印 ...

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舞台 フランス 印象派に続き、フランスが芸術の中心地として君臨しています。 背景 印象派の乗り越え 時代の寵児であった印象派も、1886年には最後の展覧会を迎え、いよいよ批判と反省の対象として乗り越え ...

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一般に、スーラ・セザンヌ・ゴーギャン・ゴッホの四天王を総称して後期印象派と呼ぶことが多いです。しかし、当ブログでは個人的な趣きもあって、新印象主義(スーラ)・セザンヌ・後期印象派(その他の画家)という ...

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印象派に並行して、象徴主義が発展 舞台 フランス 象徴主義は各国において多様な発展を遂げました。中でも大きな影響を与えたのは、フランスにおいて展開された象徴主義です。 背景 もう一つの芸術運動 19世 ...

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著作権に対する配慮:当記事に掲載している模写作品の中には、著作権保護期間中のものが含まれています。そのため、「引用元(元絵)の明記」・「引用の必要性」・「画像は自前で用意すること」・「非営利目的」を徹 ...

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著作権に対する配慮:当記事に掲載している模写作品の中には、著作権保護期間中のものが含まれています。そのため、「引用元(元絵)の明記」・「引用の必要性」・「画像は自前で用意すること」を徹底した上で、当記 ...

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著作権に対する配慮:当記事に掲載している模写作品の中には、著作権保護期間中のものが含まれています。そのため、「引用元(元絵)の明記」・「引用の必要性」・「画像は自前で用意すること」を徹底した上で、当記 ...

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